札幌ダンスセラピー研究 2003
ダンスセラピーについて
1.「資格制度」
*現状に合わない部分が出てきましたので、誤解を避けるために内容を更新致しました。(11/1,2003)
日本ダンスセラピー協会は1992年に第一回東京大会において発足しました。現在の協会認定「ダンスセラピスト」資格を取得するためには、いくつかの科目履修(ダンスセラピー方法論、臨床心理学など)と共に、大学卒の場合、現場での400時間以上の実践経験が前提となっています。(資格認定の要件については変更が予想されます。)
アメリカダンスセラピー学会では、大学院修士課程レベルの「ダンスセラピスト」となるためのトレーニングを経た人を対象にして、認定ダンスセラピスト(DTR: Dance Therapist Registered) の資格を発行しています。州によって異なりますが、看護師や臨床心理士などと同等の資格として医療機関などの正規職員として採用されています。
アメリカダンスセラピー協会の「ダンスセラピーの定義」では―
Dance/Movement therapists work with individuals who have social, emotional, cognitive and/or physical problems.
ダンス・ムーブメントセラピストは、社会的・感情的・認知的あるいは身体的な問題をもつ人々と関わる。
They are employed in psychiatric hospitals, clinics, day care, community mental health centers, developmental centers, correctional facilities, special schools and rehabilitation facilities.
セラピストは、精神病院、クリニック、ディケア、地域の精神衛生センター、発達教育センター、矯正施設、特殊な学校やリハビリ施設などで雇用される。
と書かれています。
日本ダンスセラピー協会では、協会認定基準により、2000年に一名の方が資格認定を受け、資格認定第一号が生まれました。その後、毎年、数名程度が資格認定を受け現在に至っています。
この資格は、現状では「日本ダンスセラピー協会」という一団体が認めるに過ぎないといえますが、大学などの研究者・精神科医をはじめとする医師・様々な施設で指導している実践者によって構成され、十年の歴史をもつ同協会は専門的な研究誌「ダンスセラピー研究」を発刊するなど、国による資格認定の実現に向けて活動しており、ダンスセラピーに関する中心的な機関となっています。
資格認定についてはこのような状況ですが、資格の有無を問わず、ダンスセラピーがもつ有効なアプローチや技法などを身につけることができれば、様々な現場で、より効果的で豊かな「癒し・成長」に寄与することと思われます。
なお、2003年度からはそうした活動を行う人を地元で養成すること、ダンスセラピーの研究・実践を拡大することを目的として、「札幌ダンスセラピー研究所」を開設しました。現在、研究所所属の指導員養成のための科目履修・実習プログラムの開催及び指導員資格認定を行っています。
(それらの科目や実習は、協会認定資格取得の際の要件の一部として認定されるべく、協会と調整を行っています。)
*無断転載禁止 (11/1,2003 更新。葛西記)