
ダンスセラピー/ダンス
ムーブメントセラピーとは
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Dance Movement Therapy (D/MT) とアメリカでは呼ばれていて、正式にはダンスムーブメントセラピーと呼ぶべきですが、国内ではダンスセラピーと短く呼ばれています。 ダンスセラピーの領域では、「ダンス」という言葉は決まり切った特定の何々ダンスを意味していません。「ダンス」という言葉で意図しているのは、「自由で 豊かな身体的な体験」ということに尽きます。それが結果的に心理療法としての効果がある、ということなのです。 一言で言えば… ダンスセラピーとは、動くこと・踊ることを通じて、 「感覚を豊かに開くこと・こころを耕すこと」を目指す身体的心理療法、です。 ダンスセラピー/ダンスムーブメントセラピーにはいくつかのレベルと要素がありますので、参考までに以下にまとめておくことにします。このまとめ方は、人 間のあり方を次の四つの次元、「身体レベル・心理レベル・社会レベル・実存レベル」から眺めることに基づくものです。 ★
国内では、1992年に日本ダンスセラピー協会が設立され、同協会が定めた資格要件に基づいて「ダンスセラピスト」資格を協会が認定しています。現在、二
十数名の資格者がおります(2005年度)。
また、多くの人たちが資格取得を目指しながら、医療機関、福祉施設、教育の現場で活躍しており、そうした実践そのものが資格取得要件の一部となっていま
す。詳しくは日本ダンスセラピー協会のサイトをご覧ください。 |
| レベル |
ダンスムーブメントセラピーの内容 |
説 明 |
| 1 | 「運動処方」 運動療法としての動きと踊り 健康体操としての動きと踊り |
運動をすることによって身体機能が活発となり、より健康的なあり方に向かうことができます。それと同時に、ウツ的な状態が改善されるなどの心理的効果があ ることが知られています。 そうした効果はスポーツや簡単な運動でも得られるので、特に創造的な動きやダンスでなくとも達成されるものです。 |
| 2 |
「からだ遊び」 動きや踊りを自ら楽しみ、 新しい発見を喜ぶこと。 |
「からだで遊ぶ」こととは、決められた動きや形を誰かに教えられてするのではなく、そうすることが面白いので自ら進んで動いてみたり踊ってみたりすること です。 特に明確な目的ややり方も決まらないままに、自然に自由に動いていたり踊っていたりすることは、創造性の高まりとともに身体機能についての気づきをもたら すものです。 そのようにして自然に動 くこと・遊ぶことによって、ガチガチに固まった身心が解きほぐされてきます。また、そうした場を仲間と持つことによる豊かな交流にも大きな意味がありま す。 |
| 3 |
「リラクセイション」 深く穏やかに安らぐこと、 身心の癒しへと至ること。 |
豊かに動き踊ることの根底には心身ともに深く安らいでいるリラクセイションという段階があり、そうした安 らぎと安心感を前提として、人は新しい感覚や体験へと開かれていきます。 ただし、ここでいうリラクセイションは「動いてすっきりした」というリフレッシュ体験に留まるものではなく、身心を大地にあずけること、身心を他者にゆだ ねることからもたらされる「大いなる安らぎ」を含むものです。 |
| 4 | 「深層身体心理」
身心の深い層にひそむ 思いと衝動の連なりに気づき そうした事実を真摯に生きること。 |
苦を受けざるを得ない「人」という存在は、しばしば苦悩や悲しみや憤りや痛みにさいなまれつつ生きてきて います。そうした心の深みは、思わず浮かび上がってくる動きによって、あるいは踊るという形での体験の中にひそんでいます。そうした思いはふとした動きや 踊りの中で「祈り」として癒されていくことがあります。 さらに、深層の身体心理の中には「生きていること」が醸し出す豊かな領域があり、そうした世界にふれる体験そのものが大いなるセラピーとなっていきます。 |
(注)以上の内容は、札幌ダンスセラピー研究所代表・葛西による見解です。ダンスセラピーを指導されている方が関わっている領域(医療・福祉・教育・芸 術・地域など)や対象者(年齢、性別、障害や病気の内容など)によって、ダンスセラピーの内容・定義・見解には多様なものがあります。 *無断転載をお断り致します。(C)葛
西俊治,2005
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